扶桑でリフォームを承るプロが解説する中古物件購入後の改修ポイントとは

天井にシミやカビがあったり、立っていて違和感があるなど、すぐに分かる不具合であれば修理もしやすいのですが、天井裏の雨漏りや、実際に暮らさないと感じ取れない微妙な傾きなど、きちんと調べないと見つからない不具合が存在することがあります。住み始めてしばらくは問題なくても、時間が経ってから手遅れの状態で判明することなどです。あとで後悔しないためには、購入前にリフォームのプロの手を借りて、きちんと調べることをおすすめします。

広々とした間取りや、築浅、ピカピカの設備などの条件が揃い、しかも価格もお手頃な物件が見つかれば、「今すぐにでも住みたい。」と思うかもしれません。でも、どんなに良いお家でも、建っている場所が悪ければ住みやすい家とは言えません。地図で見て、公共施設や駅に近くて「便利そうだな」と感じる場所でも、実は坂道に建っていたり、近隣の騒音がうるさかったりと、実際に見てみないと分からない条件もあります。物件そのものだけでなく、周辺地域を実際に歩いてみるなど、生活することを想像しながら物件の確認をしてみてください。

家は一生モノの買い物ですから、今の生活に合うだけでなく、老後の生活も考えて選ぶ必要があります。今は元気に過ごせていても、ゆくゆくは怪我をしたり体を痛めることもあるはずですから、そんなときにも問題なく暮らせる家がベストです。例えば、階段の角度が急だと、足腰に負担がかかりやすくなってしまいますし、段差が多い場合は手摺りやスロープをたくさんつけなければいけなくなります。家の前の道が狭ければ車が停めにくいため、外出が億劫になってしまうかもしれません。内見の時は、何十年も先の自分になった気持ちで家の中を回ってみてください。

いくら後悔したくないからと言っても、全ての条件を叶える物件にはなかなか出会えないもの。どこかで妥協するか、辛抱強く粘って探すしかないのかなというと、必ずしもそうではありません。「暮らしにくそう。」と感じる家でも、該当箇所を直してから売ってもらったり、値引きをしてもらってリフォーム代に充てるなど、交渉次第で暮らしやすい家に昇華させられる可能性があります。リフォームのご依頼だけではなく、住みやすい中古物件を探すためのご相談もお受けしています。
天井のしみ、基礎、サッシが斜めなど、すぐに見て分かるポイントもお教えできますので、中古物件を検討し始めた際には、いつでもお気軽にご連絡ください。

中古物件のリフォームは、比較的高い自由度で住まいづくりができるのも魅力のひとつ。でも、あまりにこだわりすぎてあれもこれもリフォームしてしまうと、コストも嵩むし、住み始めるのにも時間がかかってしまいます。ですからまずは、住むために絶対必要な箇所や、入居後ではリフォームが難しい箇所など優先順位をつけてリフォームをしていくことをおすすめします。例えば、大掛かりな間取りの変更なら、入居後では家財を移動する必要がありますが、トイレや玄関ドアの交換など、１日で終わるリフォームもあります。使用するにあたって特に問題がなく、入居後でもリフォーム可能な箇所なら、後回しにしてしまうのもひとつの手段です。